今回の展示作品は、むかわ町穂別のイベント「恐竜アカデミア」の「ポンぺツ藝術要塞」(2017)に制作した「発掘 ~先史時代の遺跡から~」を本体にして、市立小樽美術館での企画展「風土」(2019)に出品した「Phoenix ~不死鳥~」の一部を壁に並べた。
「死なないための葬送」
新たに制作したのは、ケース部分で、これは荒川修作の初期作品の棺桶型の立体のケースをほぼそのまま模倣した。1950年台の荒川作品を並べた作品展のタイトルが「死なないための葬送」(2010年国立国際美術館)で今回の自分の作品タイトルもそこからの転用。
「自由の敵に自由を許すな」
寺山修司の映画「書を捨てよ町へ出よう」(1971)のワンシーンでグラウンドに書かれた言葉。今回の制作で当初タイトルは「発掘」か「不死鳥」のつもりだったが、ここ一週間のニュースを見ていて、今はストレートに言うべきタイミングなのだろうという気分になった。
「渚にて」「博士の異常な愛情」「未知への飛行」
世界の終末を描くSF作品は多く、核戦争をテーマにした映画は子どもの頃から真剣に見入った。絵空事だと思える日はいつまで経っても来ないどころか、映画の中の世界がどんどん身近になっている。
「グッバイアートスペース201」展 後期
2022年3月3日(木)〜3月8日(火)10:00〜19:00(最終日は17:30まで)
アートスペース201
札幌市中央区南2条西1丁目7−8 山口中央ビル 5・6F
「殺さないための葬送曲」または、「核を捨てよ、地球(そと)を見よう」 ~ No Nuclear !! No To War !!! ~ |