1970 年代に赤瀬川原平らが『超現実トマソン』の概念を発表する。『トマソン』については「存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用に於いて芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。」とある。「ロードコーン」は本来の「注意喚起」であっても看板などの拡大利用であっても目的を持って置かれているので、それだけでは「トマソン」とは呼べないかもしれない。ただし、その暴力的なまでの色彩と置かれた風景とのミスマッチから、写真にしてしまうと極端に「トマソン性」を発揮する。ここには、「暴力的な色彩」と言うだけだはなく、「実生活では役に立たない芸術作品」を産み出す「画家」によってデザインされた「ロードコーン」の宿命であるのかもしれない。
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