現在、市立小樽美術館での企画展「風土」に出品している作品について。
我々の次の文明の博物館をイメージした展示ケース。
ロードコーンを溶かす、絵を描く、フォントをデザインし展示用のグッズをつくる、小さいコーンを鋳造する…。
現生人類の遺跡の発掘物が展示されているイメージ。
神殿らしきものの周りから円錐形の物体を 発掘された様子を再現したイメージ。
ケースの中には、次の文明人の言葉で今度は神殿を発掘する旨が記されている。
「マークの意味はわからないが、旧文明の「何かが」復活することを期待して…」
現生人類が残した物を次の文明人が発見する。
頑丈にコンクリートで埋め立てられていて、何か神殿のようでもある。
周りには、円錐の物体が守護神のように並べられている。
神殿を発掘すれば過去の文明が不死鳥のように蘇ることを彼らは期待する。
そこには現生人類が残した核のゴミがあり、蘇るのは…。
以下は展覧会初日の作品について話した内容。
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このケースの中に展示されているのは、われわれより前の時代の文明人の残したものです。
旧文明人は、われわれより進んだ科学力を持っていたようなのですが、なんらかの理由で遥か昔に滅んでしまいました。
これらはこの地から多少離れた場所にある神殿らしき建物群の遺跡を発掘したもので、赤い物体は白い建物の周りや入口に配置されていたようです。
白い建物は現在も発掘中で、頑丈に固められているためなかなか発掘はすすんでいませんが、その様子からは、その時代の神殿か位の高い人物のお墓か何かであろうと思われます。
周りから発掘された赤い物体には、中心から三方向に伸びる形の記号が配置されているのが特徴で、この記号の意味もわかってはいませんが、おそらくはこの建物の中に関係するものであり、神殿の象徴かおさめられているかもしれない人物の紋なのかもしれません。
現在、わかっていることはケースの中に解説されていますので詳しくはそちらをご覧ください。
今後、われわれはこの旧文明人の残した遺跡をさらに発掘することで彼らから様々なことを学びとれることでしょう。そして、それはこの記号の意味するその時代の宝物であるかもしれません。
かれらが残したものが不死鳥のように蘇ることを願って発掘は続けられます。
それでは、展示をごゆっくりご覧ください。
Kit_Aです。
未来の博物館の方に解説いただきました。
環境破壊やエネルギー問題などわれわれを囲む状況はきびしく、自分のこども達の世代にどんな未来を残すことができるのかなどということをよく言いますが、もっと先の時代までこの土地を残すことができるのかもだんだんと怪しくなっている気さえいたします。
「風土」は、そこにあるものではなく、自分たちがつくり残すものであるとわたしは考えます。
先人たち、というより今までの年月がつくりあげた「風土」の破壊者が自分たちでないことを祈りたいものです。
2019.10.26
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「小樽・美術家の現在シリーズ テーマ展 ~風土~」
市立小樽美術館
2019年10月26日(土)~2020年1月12日(日)
休館日 毎週月曜日(11/4のぞく)11/5、6、12/29~1/3
阿部典英、 阿地信美智、上嶋俊夫、上嶋秀俊、柿崎熙、Kit_A、佐藤正行、末永正子、高橋晟、森万喜子、三浦恭三、渡辺行夫
https://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/artmuseum/tenrankai.html
我々の次の文明の博物館をイメージした展示ケース。
ロードコーンを溶かす、絵を描く、フォントをデザインし展示用のグッズをつくる、小さいコーンを鋳造する…。
現生人類の遺跡の発掘物が展示されているイメージ。
神殿らしきものの周りから円錐形の物体を 発掘された様子を再現したイメージ。
ケースの中には、次の文明人の言葉で今度は神殿を発掘する旨が記されている。
「マークの意味はわからないが、旧文明の「何かが」復活することを期待して…」
現生人類が残した物を次の文明人が発見する。
頑丈にコンクリートで埋め立てられていて、何か神殿のようでもある。
周りには、円錐の物体が守護神のように並べられている。
神殿を発掘すれば過去の文明が不死鳥のように蘇ることを彼らは期待する。
そこには現生人類が残した核のゴミがあり、蘇るのは…。
以下は展覧会初日の作品について話した内容。
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このケースの中に展示されているのは、われわれより前の時代の文明人の残したものです。
旧文明人は、われわれより進んだ科学力を持っていたようなのですが、なんらかの理由で遥か昔に滅んでしまいました。
これらはこの地から多少離れた場所にある神殿らしき建物群の遺跡を発掘したもので、赤い物体は白い建物の周りや入口に配置されていたようです。
白い建物は現在も発掘中で、頑丈に固められているためなかなか発掘はすすんでいませんが、その様子からは、その時代の神殿か位の高い人物のお墓か何かであろうと思われます。
周りから発掘された赤い物体には、中心から三方向に伸びる形の記号が配置されているのが特徴で、この記号の意味もわかってはいませんが、おそらくはこの建物の中に関係するものであり、神殿の象徴かおさめられているかもしれない人物の紋なのかもしれません。
現在、わかっていることはケースの中に解説されていますので詳しくはそちらをご覧ください。
今後、われわれはこの旧文明人の残した遺跡をさらに発掘することで彼らから様々なことを学びとれることでしょう。そして、それはこの記号の意味するその時代の宝物であるかもしれません。
かれらが残したものが不死鳥のように蘇ることを願って発掘は続けられます。
それでは、展示をごゆっくりご覧ください。
Kit_Aです。
未来の博物館の方に解説いただきました。
環境破壊やエネルギー問題などわれわれを囲む状況はきびしく、自分のこども達の世代にどんな未来を残すことができるのかなどということをよく言いますが、もっと先の時代までこの土地を残すことができるのかもだんだんと怪しくなっている気さえいたします。
「風土」は、そこにあるものではなく、自分たちがつくり残すものであるとわたしは考えます。
先人たち、というより今までの年月がつくりあげた「風土」の破壊者が自分たちでないことを祈りたいものです。
2019.10.26
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「小樽・美術家の現在シリーズ テーマ展 ~風土~」
市立小樽美術館
2019年10月26日(土)~2020年1月12日(日)
休館日 毎週月曜日(11/4のぞく)11/5、6、12/29~1/3
阿部典英、 阿地信美智、上嶋俊夫、上嶋秀俊、柿崎熙、Kit_A、佐藤正行、末永正子、高橋晟、森万喜子、三浦恭三、渡辺行夫
https://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/artmuseum/tenrankai.html
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